退職勧奨 君に与える仕事がないと暗に退職を促されています
質問
1週間前から毎日のように部長から呼び出されて、面談で「君には、今の会社で与える仕事がない」「このまま会社に残っても良いことがない」「他の会社の方が向いていると思う」などと言われています。部長は「解雇する」とは言いませんが、明らかに「退職してほしい」と身体全体で圧力をかけてきます。会社を辞めるつもりはありませんが、このような面談は非常に辛いです。どうしたら良いでしょうか。
回答
この質問のように、会社が従業員に対し退職を促したり強要することを「退職勧奨」と言います。
繰り返しですが会社は、余程のことがない限り従業員を解雇することができません。会社が従業員を解雇するには、「客観的に合理的な理由があり,社会通念上相当と認められる」ことが必要です(労働契約法16条)。法律の文言が相当にあいまいなので一見しただけではわかりにくいのですが、裁判実務では、この基準は相当に高いものとされています。つまり解雇は余程の理由がないとできないのです。
会社は質問者を解雇できる正当な理由がないからこそ、このような退職勧奨を行うことも多いのです。そこで、退職したくない場合は、面談で「退職する」「はい」「わかりました」とは言わずに「考えておきます」等でなんとかやり過ごしてください。そして早めに弁護士にご相談ください。
弁護士が前面にでて会社と交渉することで、会社が「退職勧奨」しても目的を達成できないことを悟って、「退職勧奨」を止めてくれることもあるのです。
「不当解雇する会社に愛想が尽きたら辞めた方が良いですか」
「不当解雇で会社と復職の交渉する期間、他の会社に勤務できますか」